世界に広がる彩新道場の活動

当道場では、国内にとどまらず海外とも積極的な交流を計画しています。道場長・田沼正樹は、熊野塾道場の心と技を世界へ伝えるべく、セミナーを実施し、海外の合気道家と親交することを考えています。
なぜ国際交流が必要なのか
海外とのつながりは、技術の共有だけにとどまりません。共に稽古することで文化や言葉の違いを超え、互いの心を通わせることができます。多様な価値観に触れる経験は、合気道の理解をより深めると同時に、道場生自身の人間的な成長にもつながります。
交流の意義
合気道は、他者と勝敗を争うのではなく、共に歩み、共に教えあって成長しあう道です。このことは、国際的な活動を通じて広がる合気道の輪によって、最大の成果を上げることができます。
- 異なる文化背景を持つ人々と稽古を通じて心を通わせる
- 熊野塾道場に伝わる精神を広く共有する
- 礼節や調和を大切にする合気道の魅力を世界に発信する
こうした国際交流は、合気道開祖植芝大先生が「合気道は世界を一軒の家族にする。」とおっしゃった理想の実現に近づくものであり、道場生にとっても「合気道は世界共通の武道である」という実感につながり、大きな誇りとなります。
活動レポート
2025年3月8日9日国際友好講習会
(イギリス・ブリストル)

田沼道場長は個人的にイギリスが好きで、1992年にイギリスを旅行したことがあります。長年「またイギリスに行きたい。」と考えていた他、「合気道で海外講習会をやりたい。」とも考えていましたので、この2つを同時に実現させる形となりました。今回は33年ぶりのイギリスです。
イギリスロンドンから西に169キロにある港湾都市であるブリストルで2日間の合同講習会を行いました。Kaashikoi Dojoの道場長であるChye Lim先生と、当道場の田沼道場長が交代で講師を務め、Chye Lim先生が普段稽古している、ベドミンスター・メソジスト教会が講習会場です。海外では体育施設だけでなく色々お名場所を工夫して合気道の稽古場所に使っています。

田沼道場長にとって初めての人たち、イギリスの人たちにとっても初めての講師なので、集まった人はまだ18人ほどでした。それでもこの講習会のために、国境を越えてフランスから来てくれた人が1人、スペインから来てくれた人が3人いたのは驚きです・おかげで3か国の人を相手にした国際講習会となりました。
集まった人たちはさすがに紳士の国らしく、優しくて上品な人が多く、田沼道場長の技を真似しようと真面目に取り組んでいました。おかげで熊野塾の合気道を少しイギリスの人たちに紹介できたという点で、まずは及第点であったと思っています。
終わった後、Chye Lim先生と、こういった講習会を1年交代で日本とイギリスで開催していく約束を交わしました。この講習会の1年前に、試行的に第1回国際友好講習会を当道場で開催しましたので、来年はまた日本で開催です。再来年はイギリスで開催、これを田沼道場長が90歳位になるまで続けていくことを考えています。
田沼道場長の国内での国際交流
①熊野塾道場での国際交流


合気道熊野塾道場は、由緒ある道場ということや、引土先生の実力、それを受け継ぐ人の実力など様々な理由により、昔から非常に多くの海外からの修行者が訪れています。道場の壁には、海外の修行者の名札が1つのコーナーとして大きく飾られています。国別の段級別に分けられており、アメリカ大陸・ヨーロッパ・オセアニア・アジアなど覚えきれない位の数です。
田沼道場長はこの場所で、多くの海外の人たちと稽古し、また、飲食を共にしました。初めて熊野塾の棒術を教えてもらったのはフランスの人でしたし、ある時朝稽古に行った時、体が大きいオーストラリアの人とマンツーマンだったこともありました。色々な国の人が集まるパーティーに行った時は「ここはどこの国か?」と変な感覚になり、何人かで温泉に行った時、フィンランドの人と一緒に湯舟に浸かったこともありました。
欧米の女の人は威勢が良いイメージを持っていましたが、ある日の稽古の後、某スイスの女の人の話を聞いた時、男の人を立てる考えがある女の人が欧米にも一定数いることを知りました。
合気道のために日本に来る人だけに日本食や日本文化が好きな人が多く、日本人の女の人と結婚した人も結構います。熊野塾で稽古を重ねた後、自分の国に道場を開いた人もおり、機会があれば行ってみたいと長年考えつつもなかなか実現せず現在にいたっています。
②当道場での国際交流
当道場にはアメリカの人が1ヶ月ほど稽古に来た他、ベルギーの留学生が1年近く稽古に来たことがあります。アメリカの人は元々アメリカカリフォルニア州サクラメントで稽古を始めていて、当時同い年の数人の道場生たちと意気投合し、一緒に近くの観光地を巡っていました。カリフォルニアを彷彿させる明るい人でした。ベルギーの留学生も元々ベルギーブリュッセルで稽古を始めていましたが、当道場での技の習得に励んでいました。アメリカの人は当時体重が127キロ位あり、ベルギーの留学生は身長が193センチで、当道場の人たちが普段平均的なサイズの日本人と稽古しているので、どちらの人も良い経験になったはずです。
今後の予定や展望
今後も海外での活動を継続し、交流の輪をさらに広げていく予定です。
- イギリスとの国際友好講習会を定期的に開催予定
- 海外の新たな道場との連携を検討していく
- 海外からの訪問者を積極的に受け入れ、道場生が国際的な体験をできる環境を整備
- 将来的には若い世代が海外で学ぶ機会を提供し、次の世代へと合気道の精神を継承
国境を越えた交流は、合気道の精神を次の世代へ受け継ぐ大きな力となります。
当道場はこれからも挑戦を続け、世界中に合気道の輪を広げていきます。
